研修会・講習会 実施報告

介護過程の発展力を培う研修会【R2.10/25,11/8】

1、令和2年10月25日(日)10:00~16:00
「そもそも介護過程は重要なのか」、の問いかけから始まった、久しぶりの集合研修、講師は本会理事であり、高森福祉会 本部次長の安田国彰氏が務めて下さいました。
今、求められる介護福祉士像にも専門職として自律的に介護過程の展開ができると示されています。介護過程の目的は、利用者の「よりよい生活」「よりよい人生」の実現または継続を支援すること。介護の質の向上を図ること。毎日行っている仕事の内容をどう活かすか、マンネリ化(その日暮らし)の介護から脱却、介護の仕事にやりがいを見出す、利用者の生活の質を高める、介護の質を高めることにあります。これらは実際に現場でしている事で、「介護過程」という言葉を使っているが特に難しいことではなく、実践を見える化にすること。
1日目は、介護過程の展開ができていない原因を思いつく限りグループワークで書き出し、それを整理(項目分け)していくと課題の明確化に繋がるということを学びました。次回はもっと活発なグループワークになることに期待!

2、令和2年11月8日(日)10:00~16:00
2日目は前回の復習から始まり、具体的に計画の立案に向けたアプローチを個人ワーク、グループワークで行いました。自立に向けた個別ケアにおいて、利用者一人一人の言動に意味があり、その全体像をとらえ、言葉の奥にあるリアルニーズ(真のニーズ)を知ること。情報収集はどこから得るか(本人・他者・記録・観察など)、情報の整理(まずは集めて次に整理する)、情報の共有化(専門職それぞれが無駄なく情報を集める)はどのようにするか、介護過程の展開をするうえで、チームアプローチは重要な位置づけであること。また事例をもとに課題の抽出を行い、主観的と客観的な情報を分けることが必要とされることを学びました。
今年度は新型コロナウィルス感染拡大により、集合研修の中止・延期を余儀なくされましたが、今回の研修ではソーシャルディスタンスを保ちながら、みんなで意見を出し合う有意義な時間となりました。
職場でも話し合いの場が制限される中、利用者の個別支援は介護の原点であり、介護過程が「絵に描いた餅」にならないよう、介護サービスの質の向上、またそれを担う人材育成、働く場の安定による介護者自身の安心も重要であることを学び、コロナ禍の介護現場を発展させていただきたいと思います。

(文責:冨田・飴屋)

 

 


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