研修会・講習会 実施報告

ターミナルケア研修会 人生の最終段階の人とその家族への援助 ~看取りに関わる苦手意識から、関わる自信へ~ 【H28.6/11】

 

平成28年6月11日(土)山口県教育会館にて、めぐみ在宅クリニック院長小澤竹俊先生による『ターミナルケア研修会』が行われました。
福祉、医療を中心とするさまざまな職種の方、約350名の参加があり、大阪や熊本などの県外から来られた方もおられ、ターミナルケアへの関心の大きさがうかがえました。『人生の最終段階の人とその家族への援助』と題し映像と音楽を交えて、テンポ良く分かりやすく、人生の最終段階を迎えている方の思いを少しでも知ることが出来る方法を学びました。改善できる苦しみはひとつずつ解決し、改善できない苦しみを支え、相手の望んでいることを理解しようとする思いが大切であると言われていました。その手法として、傾聴や反復の技法があり、会話の中で発生する沈黙も自分を振り返る大切な時間であると学びました。
「苦しんでいる人のことを理解することは難しいけれど、傾聴することで苦しんでいる人から理解者だと思ってもらえることなら可能かも知れない」と聞き、心が少し軽くなったように感じました。

 




 

ターミナルケア研修会
『人生の最終段階の人とその家族への援助』 アンケート結果


①職種を教えてください

介護職員 92
訪問介護員 18
介護支援専門員 24
生活相談員 9
医師 4
看護師 70
MSW 3
その他
  歯科衛生士    
  養成校教員    
  栄養士    
  老人ホーム事務    
  学生    
  元看護師   
9

 

②職場で『看取り』を行っていますか

行っている 168
行っていない 50
今後行う予定 11

 

③本日の研修はいかがでしたか

大変良かった 192
良かった 37
期待したほどではなかった 0

 

 

<感想>

・事例検討やロールプレイが具体的で分かり易かった。反復の難しさを感じた。
・より良い介護をめざしていけそうだ。残りの生活を利用者と共に過ごしていきたい。
・利用者の支えとなれる介護職員として頑張っていきたいと思う。利用者のターミナルケアをしっかり行っていきたい。
・画像や音楽を織り交ぜながらの講演で聞きやすかった。
・講師の話し方が丁寧で、聞きやすいトーンで良かった。ユーモアの要素もあり心地良かった。
・介護の現場でよく耳にする傾聴と共感は、人生の最後においても大切であることを感じた。
・「自分の苦しみを分かってくれる人がいる」と嬉しいということが分かる人になりたい。
・日頃、会話の主導権を握っているように感じた。
・ロールプレイで反復することの難しさを感じた。信頼関係の大切さや苦しみをキャッチ出来る感性の大切さを知った。
・音楽を取り入れた研修会は初めてで、とても感動した。
・心に残ったことは、「苦しんでいる人は自分のことを分かってくれる人がいると嬉しい」という事。きちんともう一度考えてみようと思う。
・いつもこれで良いのかという思いだ。これからも思いを強く、支えになれるようになりたい。
・人との向き合い方を改めて見返すことが出来た。
・一つしかない生命。そして、誰もが迎える最後。その最後を長い短いに関係なく「良い人生だった」と言ってもらえるような支援の方法が学べた。
・ターミナルケアの奥深さを知った。
・最後が近い利用者の心理や、関わり方について分かり易い説明だった。
・ロールプレイで利用者の立場での心の気持ちを感じられた。心を持って介護に取り組みたい。
・「そうですね」という言葉が出る会話が出来たら良いと思う。
・ターミナルケアの難しさを痛感した。
・実際にロールプレイをしてみると難しかった。
・看取りケアと一言にいっても、まだまだ理解出来ていないことがあった。誰かの支えになりたい。「尊厳」この言葉は、奥が深い。
・目からうろこが落ちる思いだった。果たして自分は今まで利用者の何をみていたのか?何も見ていなかったことを思い知らされた。
・全てのおいて共感を持ち、あっという間の3時間半だった。
・老衰の看取りに重点をおいた内容も聞きたい。
・相手の話を傾聴することが大切だと思った。
・相手を理解するのは無理でも、支えることは出来ることが分かった。
・例をあげながら、具体的にかみ砕いた話でとても良く分かった。
・ターミナルケアに興味はあったが、自分が思っている以上に知らないことが多かった。
・何度か看取りをしたが、いつも心残りだった。これで良かったのかと反省することが多かったので研修を受けて良かった。
・ロールプレイでの反復の方法、間、沈黙の大切さが分かった。
・傾聴スキルの説明が丁寧で良かった。反復することのメリットは、相手の信頼を得ることだ。
・聞くことが苦手だったが、少しずつ出来そうだ。
・介護の現場では看取りはないが、身近に接する別れにどう関わっていけるかを学んだ。
・暗いイメージで受け止めていたが、音楽や映像を取り入れた研修でとても楽しかった。
・誠実さが大切だと改めて実感した。
・相手の苦しみを分かってあげること、相手の話を傾聴していく大切さ、信頼されるよう誠実に接することを学んだ。
・劇場に来ているのかと思うくらい眠気も来ず、涙腺も緩む研修だった。利用者の為に誠実に向き合っていきたい。
・ターミナルケアをすることで相手を思いやるだけでなく、家族や一緒に働く職員の支えになりたい。
・ロールプレイを体験することで聴く側の難しさが分かった。今までの自分の傾聴が違っていたと気付いた。
・完璧にその人の気持ちを理解することは不可能だが、より一層関わりを大切にしようと思う。高齢者は状態が様々で上手く気持ちを汲み取ることが難しいが、そばにいる時間を多くしたいと思う。死に寄り添うことは繊細だが、利用者、家族に良かったと思ってもらえるよう丁寧に関わりたいと思う。
・普段は何気なく聴いている曲、見ている映像がとてもすてきなものであると思うと嬉しくなった。気付くことが出来るように、これからは意識して生活していきたいと思う。聴くことを大切に沈黙を恐れず関わっていきたい。
・私達世代には懐かしい曲を交えて、肩苦しくない研修だった。
・利用者のことを理解して分かっているつもりだったが、間違っていたことに気付いた。
・2年前に逝った義父にもう少し話しかければ良かったと、涙が止まらなかった。
・今度看取りを行うことになり不安が大きかったが、自分が出来ること、しなければならないことがみえた気がした。
・関わり方について難しく思っていたが、子供でも出来ることがあったり、支えになれることも分かった。
・今日はゆっくり、集中して聞けました。支援者として、親として、人として苦しみを抱える人の支えになる時の参考にしたい。
・現場の心構えもさることながら、患者、家族に対する生き方や終わり方のレクチャーが必要ではないか。
・総論が長すぎて本質が掴みにくかった。もっと具体的な例を入れて欲しかった。
・最近は看取りの研修といえば自宅で看取ることがメインだが、今回の研修は、どの現場にいても支援が出来る内容だった。MSWとして看取りの場面で本人、家族と接することがあるので生かしていきたい。
・「寄り添う」「傾聴」の本来の意味を理解していないことが分かった。苦しみの構造を知ることが出来、どうしたら苦しみを分かる人になれるか、どんな声掛けが出来るかをもう一度考えたい。
・人としてすべて正面から受け止めていくこと、誠実に向き合っていくことの大切さを感じた。
・これからも毎日、患者や家族と会話をしていくと思う。今回の研修を生かして信頼関係を築いていきたい。
・先ずは聴くこと、反復をしてみたいと思う。明日からは、逃げずに生きていく。
・ロールプレイ、反復、沈黙を実際に行い、今までにない感情が起こり、涙が出そうになった。深いところまでの話に感銘した。出来るところから実践していきたい。
・エピソードあり、歌あり、お話に引き込まれた。
・「理解してくれると思ってもらえる私へ」常に自分に問いかけながら進んでいきたい。
・支えとなる関係を構築すること、援助的コミュニケーションの大切さ、ロールプレイの距離感を学んだ。
・日々、訪問看護を行う中で、何とか支えになりたいと思う。今日はヒントをもらった。
・雑学を増やし、真摯な態度で誠実に相手から逃げずに向かい合っていきたい。
・現状を反省している。苦しみを聴いていない自分がいる。
・人を支えたいという前に、自分を認めるという視点を忘れていた。自分を認め、好きになるという言葉が印象に残っている。
・先生の話は、正に相手との関係を構築する第一歩だと思う。
・自分の中では理解しにくく、他の人に伝達するのはとても難しいと思った。
・先生の経験に基づいたは話は、具体的で分かり易く、時に笑いもあり、暗くなりがちな看取りだが楽しく聴くことが出来た。
・音楽を取り入れ笑いを交えて、なおかつ看取りの現場ですぐ実践できる内容だった。
・今までの研修で一番良かった。こういう考えもあるのだなと新たな発見があった。
・テーマがターミタルケアなので、もう少し重い内容かと思っていたが分かり易かった。
・「本当にこのような対応で良いのか」と考えながら仕事をしていたが、講演を聞いて気持ちが楽になった。
・在宅緩和ケアを学んでいる。大変大きな学びがあった。
・一期一会。今日の出会いは、私が看護師として働く上で大きな意味のある一日になった。
・聴く側と聴かれる側の、沈黙の感じ方の違いを実感できて良かった。
・関わりの具体例をユーモアを交えて話して頂き、良い学びとなった。明日からの関わりに生かしたいきたい。
・自分の施設でもロールプレイを取り入れたい。
・ロールプレイの実践を通して、改めて相手の思いを聴くこと、理解することの難しさを実感した。
・家族への関わり方を学べた。
・笑ったり、涙したり、楽しかったり、心に重かったり、いろいろな気持ちを感じた。これから患者家族との関わりを変えていきたい。
・反復することは、シンプルだが、とても大切なこと。早速実践したい。
・ターミナルの患者の闘いたいという言葉、伝えたい気持ちをキャッチ出来るような声掛けをし、信頼関係を築いていきたい。
・最後の場面にどう関わっていけばいいのか、思いはあっても方法が分からなかった。今日は、良い学びとなった。
・今までのターミナルケア研修とは、一味違い具体的で分かり易かった。
・ロールプレイで、待つということの大切さ、待たれている安心感を知った。
・自分の援助にも、職場の若いスタッフへの援助の指導にも、すぐに役立つ内容だった。
・聴きやすいボイストーンで集中出来た。音楽のチョイスも良かった。
・今日の学びを、現場に生かしていきたい。小学校の自分の子供にも受けさせたい。
・根気良く傾聴することで相手のしたいことを理解し、ケアが出来たら良いと思う。自分の喜びと思えるような関わり方を、今以上に心掛けたい。
・今の私を分かってくれる人に巡り合えた気がして、とても穏やかな気持ちになった。
・ロールプレイで両方の役をしたことで、間の取り方が大事だということがよく分かった。
・家族への援助、本人への声掛けなど参考になった。取り入れていきたい。
・「いつもこれで良いのか」思っている。気持ちが楽になった。
・支えとなる支援の方法、間の取り方、反復の仕方が具体的に学べて良かった。また、勉強したい。
・苦しんでいる人は、分かってくれる人がいると「うれしい」ということを忘れず、現場で生かしていきたい。
・誠実に反復していきたい。また、一人でも多くの方の苦しみを知って、支援していきたい。
・看護師の経験は少ないが、何度か看取りをした。本人や家族の気持ちに寄り添えたか不安になる。
・今回の研修で、どんな関わりが良いのか少しだが分かった。