研修会・講習会 実施報告

高次脳機能障害・認知症についての研修会【H25.10/27】

高次能機能障害・認知症についての研修会

 平成25年10月27日カリエンテ山口にて研修会を実施しました。
 午前中には、井野口病院脳神経外科部長丸石正治先生をお招きして「高次能機能障害」について講演して頂きました。普段あまり勉強する機会がなく言葉としては知っていましたが、今回先生のお話を聞いて具体的な症状や対応方法など詳しく理解することができました。「目に見えない障害」で、「最良のリハビリは理解と共感」とのお話が強く心に残っています。社会的に誤解を受けることもあるようですが、私たちは専門職として障害を理解し、一般社会にも正しい知識を伝えていかなければいけないと思いました。
 午後からは、大牟田市認知症コーディネーター大谷るみ子さんをお招きして「認知症の人のケア」~生活と人生、関わりの質をたかめよう~と題し講演して頂きました。認知症についての基本的な内容に続いて、大牟田市の取り組みを力強くご紹介頂きました。地域全体で認知症の人を支える仕組みをつくり、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指しての活動です。小学生からお年寄りまで協力しあって、とても羨ましく思いました。山口県も高齢化率が全国の中でも高く、認知症がありながら在宅で暮らしている人も多いと思います。いつまでも住み慣れた家で安心して暮らせるよう、身近なところから取り組んでいこうと思いました。

 


 


【研修会実施後に頂いたアンケートの一部をご紹介します。】


「高次脳機能障害・認知症についての研修会」アンケート
《感想》

・丸石先生、大谷先生どちらの話も大変素晴らしくとても勉強になりました。感動の1日でした。特に大谷先生がされるケアは私たちが目指すべき理想のケアだと思いました。
・改めて認知症や高次脳機能障害のことも学べ、どのような考えで仕事をしていくかを考えさせられました。山口市も大牟田市のような街づくりができたら楽しくなるかと思いました。
・高次脳機能障害について詳しく知らなかったので、大変勉強になりました。症状だけでなく、その方をどのように理解していったらいいのか、とても参考になりました。認知症に対して、地域全体での取り組み、とてもうらやましいです。誰もが住み慣れた場所にいたいと感じ、強い絆があれば安心できるのだと感じました。
・高次脳機能障害と認知症との違いがわかって良かった。正直同じようなものだろう・・・と簡単に考えていました。丸石先生の専門的な話も良かったですが、大谷先生のご自身の体験を交えての話は、大変わかりやすく、同じような利用者さんの顔を思い浮かべて聞くことが出来ました。
・とても勉強になりました。久々に良い研修でした。楽しかったです。
・私は今の職場で「こんな介護がしたかったわけじゃない」ということが、たくさんあります。山口県の介護を変えたいですが私には、私一人にはそんな力がありません。どうしたらいいのでしょうか。
・ 高次脳機能障害への理解が深まった。認知症について・・・私達のケアまだまだやることがたくさんあると知らされました。
・高次脳機能障害についてはもう少し時間をかけて学びたかったと思います。認知症の人のケアについては、大変参考になりました。大牟田市での取り組みが全国的な広がりにつながっていくことに期待し、自分もまた微力ながら関わっていかれたらと思いました。
・高次脳機能障害の方のことを、殆ど知らなかったので、今日は勉強できてよかった。大牟田市のように、自分が住んでいる町も認知症の方が住みなれた場所で安心して暮らせる取り組みが出来たらいいと思う。
・私たちの地域でも徘徊模擬訓練を計画しています。とても参考になりました。
・認知症の方のケアの仕方がよくわかりました。自分がしていたケアを考え直すこともたくさんありました。
・特に高次脳機能障害の講演が良く、是非今後も講演を行ってほしいと思いました。2時間では、まだまだ足りず、第2弾、3弾があれば必ず参加させていただきたいと思います。
・高次脳機能障害の研修は初めてでしたが、これまで行ってきた自分の対応を考えさせられえることが多くありました。指示が通じず、行動が止まってしまい、常に側で促がし続けたり、本人にとっては負担になっていたことも多かったであろうと思います。理解と共感ですね。認知症のお話は事例を具体的にお話しくださり分かり易く、ケアを見直すきっかけになりました。
・高次脳機能障害の方、認知症の方の見方が180度変わったように思います。状態を知ることの重要さ、大切さ。奥が深いですね。
・認知症の方の対応するには言葉掛けや知識が大切ですが、何よりも、その人自身の事を知ることが大切だと再確認しました。日々現場で慌しく過ごしていると、個々の人に人格、気持ちがあるというあたり前の事を見落としているので、今後は初心に帰って対応していきたいです。
・私も認知症になったら地域の人に支えて欲しいと思いました。
・現場で認知症の方がいらっしゃっても、業務をこなすことばかりでゆっくりと接しきれない、したい気持ちとの心の矛盾があった。今日の研修で再度、関わり方を正していこうと思いました。
・高次脳機能はもう少し医学的な話が聞きたかったですが、勉強になりました。認知症のお話は現場を知っている方なので共感出来る所も多くとても楽しく勉強になりました。
・“認知症の人のケア”とても楽しく大切なことを解りやすく教えて頂きました。施設内にも数名いらっしゃいます。人として生きることの大切さ、接し方の意味を深くケアを教えて頂きました。地域との密着性の大切さも勉強させて頂きました。
・大規模施設で働いていましたが、在宅の実態を知りたいというものもあって最近訪問介護にかわりました。在宅のお年寄りはだいたい超ワガママで大変です。認知症の方に機嫌悪く怒られているのでその方の事を考え認知症の勉強をしようと思いました。
・現在働いている自分の姿を振り返りながら聞くことが出来ました。病気への認識の重要性も再確認でき、そのことから、その人らしさや、出来ることを把握してはじめてケアをする。その過程を通っていかなければ、相手への共感、理解も難しいということを感じました。
・高次脳機能障害については、まだ時間があっても良かったと思います。細かい部も知りたかった!!認知症の講習は年に一回復習もこめて実践して頂いてよかった。