研修会・講習会 実施報告

代議員総会 及び 東日本大震災講演会 実施報告

 5月20日(日)、(社)山口県介護福祉士会 代議員総会並びに講演会が開催されました。

午前中に、宮城県名取市にある、特別養護老人ホーム“うらやす“の施設長 佐々木恵子氏をお迎えし、「平成23年3月11日東日本大震災 その時介護現場で何が起きたのか」と題して、ご講演いだだきました。

「あったことを忠実に伝えることで、皆さんに考えてほしい。」と!!

私たちは、報道でいろいろな場面を目にしてきましたが、実際に被災された時の様子を生の声でお聞きすると、想像するだけでも壮絶なものでした。

そのなかで、カレンダーの紙1枚ずつに、「S」「O」「S」と書いてヘリコプターに助けを求めたり、ポットを集めてお湯を沸かし塩と砂糖で飲み物を作ったり、行政にかけ合ったり、毎日行方不明の方を探しに遺体安置所になったボーリング場に通ったり、大変な環境のなかでも落ち着いておられる利用者の様子に「お年寄りの持っている力はすごいな」と感動されたり、どこに搬送されたかわからず病院で2週間も名前を呼んでもらえなかった利用者方へ思いをはせたり・・・と。

いざ非常事態が起きた時、私達に何ができるだろうか?と考えさせられました。

「大変な環境の変化の中でも利用者が落ち着いているのは、なじみの人たちが一緒だから・・・」

「大変なことは今もあるが、

今後も、地域とともに、目に見えないもの、見えるものを通して再建に取り組む!」

との力強いお言葉が印象的でした。

これから、私たちがすべきことが少し見えてきました。

また午後には、一般社団法人化され初めての代議員総会が開催され、6議案が可決されました。

今年度事業に際しまして、皆さまのご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。

研修会への多数のご参加をお待ち申し上げております。

 

研修会実施後に頂いたアンケートの一部をご紹介します。


・感動しました。自分がその場にいたらどれだけの事ができただろうか疑問です。涙が出ました。今後の復興を祈っています。

・聞くに耐えられない状況をよくお話されたことに強い心をいただきました。やさしい心を持ち、周りのことを思っていて、自然の苦難にもめげずよくここまでこられたことに人間の力を信じ、自分自身の生き方にも、今回の災害以上の苦痛はないことも感じさせていただきました。

・情報を通しての被災のすごさは認識していても、生死を分ける状況で介護士として働く、知恵を出し合う、自ら力を出し合う心・・・すべて日頃のケアのあり方、自分自身の心が一番表に出ると思います。今一度心を洗われた思いでした。

・職責・入居者への思いが本当に強くあったからこそのスタッフの対応ができたと感じました。是非国や行政に私たちの仕事について、もっと理解してほしい。

・今年から介護の世界で働き始め、日々不慣れな中で業務についているが、非常時だけが特別に動けるわけではなく、日々のケアが大切であることを、肝に銘じて、これからも働いていきたい。

・ニュース等では知ることのできなかった現場について、いろいろ知ることができました。現場で実際被災した人しか分からない気持などひしひしと伝わってきました。これから、一日一日を大切に、いつ起きるか分からない災害にも向きあいながら備えていきたいです。

・情報が大切な事を再確認しました。ラジオはきちんと分かるように、いつでも使えるように確保したいと考えています。講演ありがとうございました。

・ライフラインが遮断されるので、それにも対応できるよう防災グッズなど施設、病院に置いて頂けたらと思いました。

・震災に限らず、何か事が起きた場合、現場の指示を出すことの大変さを感じました。上司だけでなく、普段の業務の中でも判断を迷うことがあるので、研修に参加する等で自信をつけていきたいと思います。

・今回の講演会を拝聴させて頂き、改めて自らの危機管理の甘さを痛感し、恥ずかしい思いでした。早速、自施設に持ち帰り防災体制の提案をしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

・地域との関係性の重要性を特に感じました。自施設も複合施設なのでどこか、施設内だけで大丈夫という気持ちがありましたが・・・何かの場合に備え、考えていかなければ・・・と深く感じました。貴重なお話本当にありがとうございました。

・TVなどの報道では伝わってこなかった部分が涙が出る程ひしひしと伝わってきました。